【思い出話】

陸上人生1年目の夏休み

このブログは、箱根駅伝に出場し、実業団ランナーとなった私が、15年以上の陸上人生を振り返る思い出ブログです。

今回の記事は、中学1年生、ランナーとして初めて迎えた夏休みのことを書いています。

内容は主に、

  • 中学生のランナーにとって、夏休みの位置づけとは
  • 私の中学1年生時の夏休みの思い出

この2つを中心に書いています。

中学生の夏といえばプールやお祭り、旅行などイベント事がいっぱいですが、ランナーとして初の夏休みは走ってばかりだったと思います。

長距離走一筋の人生を送ってきたランナーの、中学時代の夏休みはどんなものだったのか、ぜひご覧ください!

大きな大会の開催時期

そもそも夏休みとは、部活動を行う学生にとって、全国規模の大きな大会が開催される時期となります。

なぜ夏休みに行われるかというと、出場人数の増加大会会場への距離が大きく影響しています。

全国規模の大会では、各県から代表選手が集まります。

出場するための参加標準記録を設定することで、ある程度出場人数は絞っているとはいえ、県大会などに比べると大幅に出場人数が多くなります。

出場人数が増えることで、これまでは無かった予選のレースも実施され、結果として大会期間が長くなるのです。

実際に、県大会や関東大会規模の大会開催期間は2日間なのに対し、全国大会は4日間開催されています。

加えて、大会会場までの移動時間も、開催地によっては格段に長くなります。

全国大会や関東大会などでは毎年開催地が変わりますが、出場する側としては、移動も含め長い時間を大会に費やすことになります。

学生であれば授業があるため、結果として、大きな大会は夏休み期間に行われることになるのです。

例年の流れでは、関東大会規模の試合は8月の上旬に、全国大会であれば8月の下旬に毎年開催されていますね。

出典:第51回全日本中学校陸上競技選手権大会 日本陸上競技連盟公式サイト
https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1868

新年度が始まってから、各地区で予選を行う期間も考慮すると、ちょうど夏の時期に大きな大会が行われるのも納得です。

駅伝モードに突入

一方、私は中学1年男子1500mで県大会に出場しました。

4分30秒台中盤のベストタイムで走れたものの、関東大会規模のレース出場まではあと一歩のところで敗退…

県大会止まりで私の陸上人生1年目のトラックレースは終わり、チームからも誰一人県大会を突破する選手はいませんでした。

こうなれば、夏休み期間は特に重要な大会もありません。

私のチームは夏休みに入った途端、秋の駅伝大会に向けて方向転換することになります。

チームが駅伝モードに入ることで、何がどう変わるのかというと、走る距離が伸びるのです!

そもそも中学1年生の長距離ランナーは、トラックレースの出場種目が1500mしかありません。

2年生以降になれば800m、1500m、3000mと種目が増えますが、中学1年生の時点では1500mだけです。

一方で、秋以降の駅伝大会は、全員が3kmを走りタスキを繋ぐ事になります。

中学駅伝は基本的に1区間3kmです。高校駅伝のように区間毎に距離が大きく変わる事はありません。
(地区によっては1区が3km以上走ることもありますが)

当時は1500mでも長かったのに、夏休みに入った途端、急に目標とするレースの距離が倍になりました…

中学生1年生の夏は、先生から「全員これから駅伝に向けて3kmの練習をするぞ!」と言われた時が一番憂鬱でしたね。

「1.5kmの区間は無いんかい!!」と心の中で叫んでました。

私の夏休みの日々は…

そんな感じで夏休みがスタートしました。

まず、中学生の夏休みで感じた事は、「めっちゃ学校行くやん!」です。

小学校の夏休み期間は、学校に行くことはほぼなかったですが、中学校になり部活動が始まることで、ほぼ毎日学校へ行って練習をしていました。

今振り返ると、お盆期間の1週間程度を除き、ほぼ毎日練習していたと思います。

とは言え、授業があった日は朝練と夕方の2回練習でしたが、夏休みで練習が1回だけになったのは嬉しかったですね。

毎日テレビでアニメや甲子園を見ながら、練習時間になったら学校に行ってひとっ走りする、夏休みはこんな日々を過ごしていました。

実際の練習内容は、これまでは6000mのペース走だったものがペースを少し落として8000mになったり、8km走るロード走も10kmや12km走るように変わっていきました。

夏休みは質よりも量を重視する、そんな時期でした。

今思うと、昨今の夏場の猛暑は無く、暑いながらも走ることに危険を感じない気温だったように思います。

私の中学校時代は今から15年以上も前になるので、そこから随分暑くなったなぁと感じちゃいますね。

チームの団結が深まった夏の思い出

うちの学校の裏には、車通りの少ない林道コースがあり、10km走るロード走の練習日は林道を往復していました。

いつもは林道コースを走る時、先生が車で後ろからついてきますが、夏休みのその日は先生が校内で用事があり、ついてきませんでした。

加えてその日は、たまたまキャプテンも休みの日でした。

いつも通り、集団で2列になりながら学校を出て林道コースを走りますが、生徒だけで校外を走っていると、いつもより気楽に感じます。

先生の目もないので、たまにしゃべりながら走っていると、コースの途中に川が流れている場所に近づいてきました。

「せっかくなんで、川でちょっと遊んでいきませんか??」

部員の一人が言った言葉に私含め、みんなも大賛成。集団の先頭を引っ張っていたエースの先輩もみんなの熱量に負けて川で遊ぶことに。

最初はやや渋い表情だったエースの先輩も、結局川に入ったらはしゃぎだしてみんな夢中で遊んでいました。

こんな時、いくらはしゃいでると言っても、バレないように気を付けることは決して忘れません。

練習着である体操服がびちょびちょに濡れてしまうとバレるので、川に入る時は脱いだり捲ったりして濡れないように徹底するのです。

また、この日は10kmを走る練習ですが、ペースは基本的に1㎞5分程度のため、スタートから約50分後には学校に戻る必要がありました。

走っている時はなかなか時間が経たないくせに、遊んでいる時は一瞬です。

「そろそろ帰るぞ!」の先輩の声で一斉に川から引き上げますが、体操着を着た後に、首や脇にちょいと水をかけることも忘れてはいけません。

練習をサボった時に水で汗を演出することは、ランナーとして当然の作法と言えるでしょう。普段働かない頭も、こんな時の悪知恵にはしっかり働くものです。

帰り道、遊んだ全員で「先生やキャプテンには内緒な!」と誓い合いました。

絶対に他言できない秘密をみんなで共有したこの時、チームの団結がこれまで以上に深まった、そんな気がしたのです。(キャプテンを除いて)

背徳感と充実感が入り混じった林道の帰り道は、ちょっとしたスタンド・バイ・ミー気分に浸っていました。

これまでに何度も走ったコースですが、練習の日々よりも先輩たちとたった一度だけサボったこの日のことはハッキリと覚えているんですよね。

ランナーはひと夏で大きく成長することがありますが、私のランナー人生1年目の夏はいろんな意味で間違いなく成長させてくれました。

ただ、大きく成長させてくれたきっかけとなるイベントは他にもありました。

次回は夏合宿の思い出を書きたいと思います。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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