【思い出話】

いざ!中学生長距離ランナーの夏合宿へ!

このブログは、箱根駅伝に出場し実業団ランナーとなった私が、15年以上の陸上人生を振り返る思い出ブログです。

今回の記事では、私が中学1年生の夏休みに初めて県内の合同合宿に参加した思い出を書いています。

実業団での夏は、合宿をしていない日の方が少ないくらい連日走り込みをしていますが、陸上人生1年目の夏合宿は多くのことが新鮮でした。

あくまで私個人の体験(平成中頃の思い出)ですが、当時の印象的な思い出を書きながら、中学生の合同合宿ってこんな感じなんだと知ってもらえればと思います。

陸上経験者の方は、共感できる部分もあると思いますので、ぜひご覧ください!

いざ!夏合宿へ!

ある日の夏休みの練習後、先生が言いました。

「他の中学校と合同で夏合宿をやります!!8月下旬に3泊4日の予定だから、家の人に確認してくるように。」と。

当時の私は、初めての合宿に対して期待と不安が半分ずつありました。

「チームメイトと一緒に泊まれて楽しそう!!」という気持ちと、「めっちゃ走らされてしんどそう…」

そもそも、夏休みもほぼ毎日学校で練習してるのに、合宿なんて行く必要あるのか?

なんて思いつつ、夏休みの予定が無い私に断る理由も無く、合宿に出発しました。

チームからは数名が欠席だったものの、ほぼ全員の10名程が参加しました。

中学校に集まってから先生の車に乗り込み、合宿地へと向かいます。

合宿地は県の南部にありました。
車を飛ばし、これまでに通ったことの無い山道を不安になるくらい突き進んだ先に見えてきたのは青少年自然の家。

よく知らない場所の山奥で3泊4日も過ごすと思うとやや心配でしたが、
すでに私と同じような中学生ランナーが集まっているのを見て少し安心します。

なぜこんな山奥で場所で合宿するかと言うと、ここが県駅伝のコースだからです。

というのも、中高生の県駅伝を実施する際、道路上を走ることから交通規制が必要になります。

車への影響を考えれば交通量の少ない場所で開催するに越した事はありません。
つまり、山奥は駅伝に適した場所と言えるのです!

私が住んでいる県では、折り返しコースとなっているので、交通規制の範囲も少なくて済みます。
周回コースの駅伝大会も多いですね。

また、駅伝の中継所では、多くの中学生が待機したりウォーミングアップをすることから、広場などのスペースが必要になります。

合宿する青少年自然の家には、大きなグラウンドもついていたり、他の中継所には大規模な駐車場もあるので問題ありません。
トイレがあることも大事なポイントです!

今回、県駅伝のコースで合宿をする事で、走り込みとコース試走ができるという事です!

それでこんな山奥に来る羽目になったのですが、基本的に中学生や高校生の駅伝大会は郊外でやる事がほとんどです。
応援に行く側は遠くてホントに大変ですよね…

そう思うと、全国高校駅伝や箱根駅伝の異常さがより分かります。

今回私が合宿した場所は、まさに駅伝開催に適した場所だと思いますが、駅伝をしていなければ絶対に来ないだろうと思いましたね。
(実際に中学駅伝以降行ってない)

合宿のボスはボスロール

今回の合宿には、50~60人ほどの中学生ランナーが参加していました。

私の学校からは10名の参加でしたが、学校によっては有力選手を3~4名だけ参加させる学校もありました。

中学駅伝は6人でタスキを繋ぎますが、少ない部員数ながらも合同合宿にわざわざ参加している選手を見ると、駅伝に懸ける想いの強さを感じてしまいます。

こういう学校は、秋頃になって他のクラブから助っ人を呼んで、駅伝メンバー6人を揃えるのでしょう。

この合宿は、県内の中学駅伝界ではかなり有力な先生が主催したもののようです。
主催した先生が、関係のある先生に声をかけ、強化合宿が開催されました。

到着後すぐ、うちの顧問の先生が主催した先生に挨拶しているのを目にしました。

(この先生がすごい人なのか…ほんまかいな!?)

そう疑いたくなるほどの、元陸上経験者とは思えない肥満体型です。
不摂生をしてるのか顔色も悪く、おまけに喫煙者でもあります (休憩中に吸っていた)。

風貌からは、長距離走をカケラも感じさせないボリューム感があり、タバコを金棒に持ち変えれば、ボストロールのようでした。

しかし指導力はあるようです。
夏休み前の県大会、私が出場した中学1年男子1500mで優勝した子はこの先生の教え子だったのです。合宿にも参加していました。

県トップの選手を育て、毎年県駅伝でも常に上位に入っていました。

公立中学校なので、スカウトはできません。
毎年どんな選手が入ってくるか分からない、ぶっちゃけ運要素が強い中で好成績を出し続けているのは、やはり指導力があるのでしょう。

加えて、ボストロール先生の掛け声により50~60名の選手が集まる合宿を開催出来ることは、影響力がある証拠でもあります。

見た目と指導力は一切関係ない、ある意味で陸上競技の奥深さを感じた瞬間でもありました。

確かに、「この人が昔は長距離ランナー!?」みたいな人、結構いますもんね。

合同合宿でまず初めにやることは…


合宿初日は、夕方の練習からスタートします。

今回のような合同合宿で一番最初にやる事は何か分かるでしょうか?
陸上経験者なら分かるかもしれませんね。

そう、チーム分けです。

多くのランナーが集まる合同合宿では、各選手のベストタイムや実力は千差万別です。
練習では当然の事ながら、選手の実力に応じた正しい設定タイムにしなければなりません。

そして中学校の合宿では、基本的に3000mのベストタイムに応じて、チーム分けが行われます。

今回はA,B,C,Dの4つのチームが作られることになりました。

ここでさらに、陸上経験者ならお気づきかもしれませんが、この時の私は中学1年生です。
中1の夏では、3000mをまだ走っていません。

中学1年生の長距離ランナーは、夏休み前のトラックレースは1500mしか出場しないのです。というか、種目が1500mしかありません。
中学入学直後のランナーに3000mは長過ぎるからでしょう。

そのため、中学1年生は基本的に全員一番下のDチームに入るようにボストロール先生の指示がありました。

(よっしゃ!一番下のグループだ!)

ここで喜んでしまうのが私という人間です。

1番下のグループなら設定ペースも遅く、苦しまずに済みます。何よりも先生に指示されたんだから仕方ありません!

Dグループの方へ向かおうとした時、

「お前はBグループに入りなさい。」

うちの顧問に言われました。

Bグループは3000mで10分前後の選手が集まるグループです。

私はこの時、1500mのベストタイムは4分30秒台中盤だったので、まあ無理な設定ではありません。

一応県大会でも上位に入った私に期待してくれていたと思いますが、やっぱりしんどいのは嫌です。

心の中で舌打ちしつつ、うわべだけは良い返事でBグループへ向かいました。
先生に指示されたんだから仕方ありません…

この時、グループ分けを見渡すと、私と同じ1年生で県大会を優勝した子は、なんとAグループ!

3000mを9分30秒前後か、それ以上のタイムを持つ選手が集まる1番上のグループです。
私のチームからはキャプテンとエースの2名が入ってます。

(同じ1年生なのに、もうキャプテン達と同レベルの練習するのか…)

自らの意思か、先生に言われてAグループを選んだのか分かりませんが、最初にDグループで喜んでいたことが少し恥ずかしくなりました…

グループ分けも終わり、いよいよ練習に入っていきます。練習中も合同合宿ならではのいろんなことが起こってしまいます。

次回は合宿の練習内容とその様子について書きたいと思います。

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