【思い出話】

中学校陸上部の実情

この記事では、陸上競技歴15年以上、箱根駅伝やニューイヤー駅伝を経験した私が、中学校の陸上部入部当初、日常の練習の中で感じていた事や今になって思うことを書いています。

前提として、長距離ランナーの練習スケジュールはジョグとポイント練習という軽めの練習とハードな練習の組み合わせで競技力を上げていきます。
当時のスケジュールはこんな感じ↓

練習スケジュールに関する記事はこちらをご参考ください。

https://runners-aidstation.com/memory-13/

マラソンや駅伝、長距離走が好きな人には共感してもらえる部分が多いのではと思うので、ぜひご覧ください!

ちなみに2010年以前のお話です。

やらされる練習

言われてからやるのではなく、自分で考えて動け!みたいなことをよく言われますよね。

ただ、陸上を始めた直後です。右も左も分かりません。

当然ながら、長距離走にとって必要な能力なんてな〜んにも知りません

最大酸素摂取量もLT値も、ランニングによって毛細血管が発達する事もさっぱりです。

というか、当時の私に話したところで理解できたとは思いませんし必要だったともあまり思いませんが。

最近の中学校では、どのくらい練習の意図や目的を伝えてるのでしょうか。

そして、日々の部活動では、先生に当日の練習メニューを伝えられ、走る、そんな日々でした。

学校によっては、1週間程度の練習メニューを前もって伝えるところもあるかもしれませんが、私の中学校では当日の部活動時間になって練習内容が伝えられる形式です。

そんな陸上競技初心者である私が日々の練習で漠然と分かっていた事は、しんどい練習と軽めの練習が交互にやってくる事でした。

「今日のしんどい練習が終われば、明日は軽めだ!」とか、「今日は軽めだから明日はしんどそうだな…」とか、そんな気分で毎日を過ごしていました。

当時の私にとっては、当日の練習内容よりも、何時に家に帰れるかの方がずっと気になっていました。

というのも、ポイント練習はジョグの日に比べで練習量が多く、時間もかかります。

ポイント練習の前後にウォーミングアップとクールダウンで走ります。

うちの中学生では、だいたいウォーミングアップは15~20分程度のランニング、クールダウンも同じくらいです。中学生ならどこでもだいたいこんなものでしょうか?

つまり、ウォーミングアップとクールダウン合わせて30分以上は走っています。これだけでもう、ジョグの日くらい走っているんです。

加えてメインのポイント練習となるので、ポイント練習日はジョグの日と比べて1時間弱も帰宅時間が遅くなるのです。

そして中学校は下校時間が決まっていました

ポイント練習の日は下校時間ギリギリで、クールダウンのジョグも早々に切り上げ、荷物だけ持ってとりあえず校門から出ていくなんて日もありました。

私には、家が近所で同じ陸上部で短距離走をしている友人の南くんがいました。
同じ陸上部という事もあり、毎日一緒に下校していましたが、ポイント練習日には待たせてしまう事も多くありました。

それでも一緒に帰ってくれていた南くんにはホント感謝です✨

あとは早く帰ってテレビがみたい、それだけです。
「今日はおじゃる丸は見れそうだ」、「天才テレビくん始まってるかな」、練習メニューを言われてからはそんな事ばかり考えていました。

なので、当時の私は練習の意図なんてさっぱり考えず、ただなんとなくしんどい日と早く帰れる日があるな~程度に日々を過ごしていました。

長距離走未経験の先生

しかし、今思えば顧問の先生がどこまで長距離走について理解していたかも分かりません。

というのも、私の陸上部顧問の先生は元々陸上競技の投擲選手だったのです。明らかに長距離ランナーらしからぬゴリゴリ体型だったので何となく分かっていましたが。

どうやら過去の話を聞いていると、「元々陸上選手(投擲)なんだから、陸上部の顧問よろしく!」
てな感じで陸上部の顧問になったそうです。

短距離の顧問はすでにいたので、長距離と投擲を指導することになったそうです。私の中学校陸上部の先生は2名体制でした。

公立中学校の部活顧問なんてこんな決まり方だと思います。競技に精通している先生の方が少ないでしょう。

しかし有難いことに、うちの地区では、各中学校の陸上部員が集まる練習会が定期的に行われていました。

そこで長距離走に詳しい別の先生から、うちの顧問の先生が練習の組み立て方などを教えてもらい、それを基に私たちの練習メニューが決まっていたのです。

そんな事もあり、先生は長距離走をあまり詳しく無いながらも私たちを精一杯指導してくれました。

実際に中学校時代、タイムを伸ばし続けることができたのも、先生がいてくれたからこそです。

頭からっぽで走る

このような感じで、私の陸上人生はスタートしました。

毎日先生から言われた練習を、時には楽しく、時には先輩たちに必死で食らいつきながら走り続けていました。

もちろん、前もってスケジュールを伝える事で気持ちの準備も出来ますし、目的を持って練習に取り組む事は非常に重要な事です。自分なりに練習の意図を考えながら走る事も大切です。

一方で、どこかの先生がこんな事も言ってました。

「頭空っぽにして走った方が、体が軽くなって走れるんや!」

物理的に体が軽くなるかは置いといて、あながち間違ってはいない言葉だと思っています。

練習の目的を伝えたり、栄養・睡眠・体や筋肉の事を教えるのはもちろん大切ですが、あまり詰め込み過ぎるのも正しいと思いません。

専門的過ぎることを伝えても難しくて余計なことを考えてしまいがち、どこまで中学生が理解できるか分かりません。

それよりもただ速い先輩に必死に食らいつく方がランナーとして大きく成長出来る事が多いと個人的に感じます。

そして、必死に食らいついてる時はいつも頭空っぽで、離されないことだけに集中している状態です。なんにも考えていません。

この頭空っぽ状態の走りは、無駄な考えはもちろん、無駄な力みも取ってくれてフォームが洗練される感覚があります。

ロスのない動きで、非常にランニングエコノミーの高い走りを引き出してくれます。

通常のジョグでは発揮されない、必死に食らいつくことだけに集中した時にだけ発揮されるこの走り、いつも練習や試合で同じ動きが引き出せる保証は無いのですが、発動条件はいつも頭空っぽ時でした。

この感覚は中学生の頃には度々感じていました。

決して勉強する事がダメな事ではありません。

普段は勉強して得た知識を基に日々を過ごし、必死に走る時やポイント練習時は頭空っぽにして、ただ走ることに集中することが重要だと私は感じます。

ちなみに私の中学時代、必死に走る時だけでなく、日常生活でも頭空っぽにして過ごしていました。
先述の言葉が正しければ体の軽量化には成功していたはずなんですが、あまり効果はありませんでした。

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